カナダ政府
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Government of Canada

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多様で多彩な社会が織りなす豊かさと革新性を備えた国

世界で二番目に大きな国土を有するカナダ。ロッキー山脈、ナイアガラ瀑布、広大な自然の風景はよく知られていますが、カナダの豊かな歴史、多様でダイナミックな多文化社会、活気あふれる芸術シーン、国際社会で果たしている重要な役割、そして世界有数の技術先進国としてのカナダの立場は、まださほど知られていません。

これらすべての要素が、21世紀を迎えた現在のカナダの全容を構成しています。


豊かな歴史

多くの意味で若い国家とはいえ、カナダは数千年にわたり先住民族とその祖先たちの故郷となってきました。先住民族は、シベリアとアラスカの間にできた陸橋づたいにアジアから到来した、というのが通説になっています。

16世紀になると、アジアへの新たなルートを求めてフランスや英国の探検家が大西洋岸を往来し始め、まもなく定住植民地を築きました。やがて英国とフランスとの激しい抗争の末、1759年にパリ条約が結ばれ、これら全植民地が英国の支配下に入りました。1776年に独立を果たした米国を見やりながら、カナダは1867年まで英国の植民地でした。現在、政治機構は立憲君主制です。カナダの女王でもある英国女王は"君臨すれども統治せず"で、その権限をカナダ総督に委任しています。


多文化モザイクの国カナダ

19世紀末以降、世界中からやってきた移住者は、すでに多文化社会であったカナダをさらに豊かにしました。第二次世界大戦以前は、カナダへの移住者の大半はヨーロッパ出身者でしたが、1945年を境にアジア、南米、カリブ海諸国からの移住者数がぐんと増え、カナダの多文化モザイクをますます豊かに彩ることになりました。

1971年、カナダのアイデンティティおよび国の遺産の基本的かつ貴重な特徴である民族と人種の多様性を認識し、多文化政策を世界で初めて正式に導入しました。

現在、イギリス系、フランス系、先住民族以外の出自を持つ人々がカナダの全人口に占める割合は5分の2に上っています。2006年の国勢調査によると、15歳以上のカナダ人の約24%が、カナダ以外の国で生まれた移民一世であり、カナダ人の約21%は複数の母語を持つか、公用語である英語やフランス語以外の母国語を話します。トロントだけでも、日刊、週刊、月刊あるいは季刊の様々な言語による出版物が100種類以上発行されています。


芸術と文化

カナダの歴史的基盤や現代的な多文化社会は、ユニークで活気に満ちた芸術と文化の領域によく現れています。音楽、ダンス、文化、演劇、映画、視覚芸術などの分野で世界中から賞賛を浴びるのも、多様な文化的背景を持つアーティストが多数活躍しているおかげです。

アブリル・ラヴィーンやアラニス・モリセットからオスカー・ピーターソンやダイアナ・クラールに至るまで、またグレン・グールドからモントリオール交響楽団まで、カナダ人は音楽に優れた才能を発揮しています。ロイヤル・ウィニペグ・バレエ団やモダンダンス・シアターのラ・ラ・ラ・ヒューマン・ステップスは、このジャンルの最高峰に位置しています。また、ルーシー・モード・モンゴメリ、マーガレット・アトウッド、アリス・マンロー、ジョイ・コガワ、マイケル・オンダーチェなどの文学や、ミシェル・トランブレ、ロベール・ルパージュの演劇作品は、カナダ人の心の奥底にある思想と感情を表現しています。

カナダの映画は、その普遍性と社会性によって世界中に知られています。デイヴィッド・クローネンバーグ、アトム・エゴヤンをはじめ、「みなさん、さようなら」のデニ・アルカン、オスカー作品賞に輝いた「クラッシュ」のポール・ハギスなど、カナダの映画作家は、国際的に高い評価を得ています。映画「タイタニック」の監督、ジェームズ・キャメロンや俳優のマイケル・J・フォックス、ジム・キャリー、マイク・マイヤースなど、アメリカ映画界で大活躍しているカナダ人は枚挙にいとまがありません。

コルネリウス・クリーゴフの風景画やテオフィル・アメルの人物画の時代から、現代のマイケル・スノーの多領域にわたる作品群やアレックス・コルビルのハイパーリアリズムに至るまで、カナダは豊かで多彩な視覚芸術の伝統を持っています。20世紀初頭には、「グループ・オブ・セブン」という画家集団が、カナダの国土、空、魔術的な光をとらえたカナダ独特の風景観を作品に採り入れました。ごく最近では、カナダの先住民族インディアンとイヌイットの芸術家たちが、欧米の芸術家の様式や技法を受け入れつつも、先住民族の文化とカナダの風景に対する彼ら独自の見方を見事に表現した彫刻、デッサン、絵画、版画作品を発表して注目を集めています。

様々な要素を取り入れ独自のジャンルを確立したシルク・デュ・ソレイユは、1984年以来、エンターテインメントの世界に革命をもたらしています。既に世界中で数多くの人々が、演劇とアクロバットと音楽を見事に融和させたスペクタクルなプロダクションに目を見張りました。


世界の中のカナダ

カナダは、国連創設以来のメンバーで、国連の主な平和維持活動のすべてに参加してきた唯一の国です。国連平和維持という構想自体がカナダの発案によるもので、これを提唱したレスター・B・ピアソン元外務大臣(後の首相)は1957年のノーベル平和賞を受賞しました。カナダは、英連邦、フランス語圏諸国連合、先進8カ国(G8)、アジア太平洋経済協力会議(APEC)、OAS(米州機構)、NATO(北大西洋条約機構)防衛条約の一員であることを誇りに思っています。

カナダは、平和を維持し、自由な民主主義を擁護し、思いやりのある社会を築いてきたという信頼性を背景に、国際社会における影響力とリーダーシップを発揮すべき道筋を明らかに示してきました。そのひとつとして、「人間の安全保障」という概念の提唱があげられます。「人間の安全保障」とは、組織犯罪や人権の抑圧といった人間の安全を脅かす軍事的な脅威や現代社会特有の新たな脅威から、国家よりも個人を保護する必要性を強く説くものであり、カナダはこの概念を精力的に唱道する国のひとつです。1997年に首都オタワで条約調印にこぎつけ、日の目を見た国際的な地雷禁止への取り組みは、人間の安全保障を追求する姿勢が生んだ具体的な行動の一例です。地雷禁止へ向けた行動、そして条約調印以降の地雷撤去の努力は、国際社会において日加両国が協力している多くの分野のひとつです。


革新的な素質

カナダにおける国土の広大さ、距離の隔たり、冬の厳しさは、通信、医療、運輸、住宅、食糧生産など数々の面で難題に直面せざるを得ない状況を強いてきました。長年カナダ人は様々な難問を独自の工夫で切り抜ける必要性に迫られてきたのです。この一種の創造力は時を経るにつれ、カナダを様々な先進技術分野での世界的リーダーへと成長させる原動力となりました。

世界初の電話通話は電話そのものを発明したカナダ人アレクサンダー・グラハム・ベルによってカナダで幕を開けました。現在、カナダは、世界最大の完全セルラーネットワーク、世界で最も広範囲な光ファイバーネットワーク、世界初の完全光インターネット、世界で最も安価なインターネット接続コストと、数多くの「No.1」を生み出しています。また、カナダのスクールネット(SchoolNet)プログラムは、全国すべての教室、図書館、そしてコミュニティをインターネットで統合しています。

カナダのソフトウェアおよびマルチメディア製品は、業界の専門家からワールドクラスと認められています。特にグラフィックス、アニメーション、3Dシミュレーションのような特殊分野で優れた実績をあげています。アイマックス技術や「タイタニック」、「グラディエーター」、「マトリックス」などハリウッド映画のおよそ80%に使われているソフトウェアは、いずれもカナダで開発された技術です。また、カナダのソフトウェアは、日本のコンピューターゲーム業界でも幅広く利用されています。

ヘルスケア分野では、遠隔地の住民にも公的資金による平等なサービスを提供する必要性から、遠隔医療が目覚ましい発展を遂げています。カナダはヘルスケアの領域において世界をリードしており、診断やモニタリング、医療イメージング(画像診断処理)からコンピューターを利用した専門教育にまで広がっています。遠隔医療分野で活躍する企業は350社を超えています。

運輸関連は、燃料電池を動力源とする自動車への移行が世界的に進み、バンクーバーのバラード社の技術が、環境問題も含め自動車産業から大いに有望視されています。モントリオールのボンバルディア社は、ボーイング社とエアバス社に次ぐ世界第三の民間航空機メーカーです。このようなあらゆるハイテク分野におけるカナダの優位性は広く知られてはいませんが、今日のカナダを語る上で忘れてはならない重要な側面です。


未来を見据える国

比類なき独自文化を形成する多様な文化が出会う場所、国際社会の平和を求める重要な担い手、ハイテクと知識集約型産業が傑出した国 -- そんなカナダを、見習うべき模範として人々が注目しています。カナダは、国連の人間開発指数において、過去10回、生活の質が世界で最も高い国と評価されています(世界最多)。カナダ人は、この栄誉を尊び、自国カナダに誇りを抱いています。

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更新日:
2013-08-30