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カナダ ライフサイエンスセミナーのご案内

 この度、カナダ大使館と在大阪カナダ通商事務所は、下記の要領にてカナダライスサイエンスセミナー「次世代の神経変性疾患 治療薬開発最前線」を開催する運びとなりましたので、ご案内申し上げます。

 本セミナーでは、カナダにおける神経変性疾患研究の専門家を招き、治療薬開発に対する取り組みについて講演を行います。セミナーに引き続き、名刺交換会も開催いたしますので併せてご臨席賜りますようご案内申し上げます。

 皆様のご活動の一助となる情報を提供させていただくことができれば幸いに存じます。ご多用中とは存じますが、ご参加を心よりお待ち申し上げます。

- 記  -

東京 

日時:平成29年2月15日(水)
場所:カナダ大使館 B2 オスカー・ピーターソンシアター (〒107-8503 港区赤坂7-3-38)
終了後 ささやかなレセプションを企画しております。併せてご参加くださいませ。

大阪

日時: 平成29年2月16日(木)
場所: 大阪科学技術センター 404号室 (〒550-0004 大阪府大阪市西区靱本町1-8-4)
協力: 大阪医薬品協会

プログラム:

14:00-14:30 受付
14:30- 16:50  プレゼンテーション
17:00-18:00    名刺交換会 (大阪)
17:00 – 19:00  レセプション (東京のみ)

参加費: 無料

締め切り:2017年2月10日(金)

対象者:ライフサイエンス分野での海外展開・共同研究をお考えの企業様、および大学、研究機関、病院の皆様。一般・学生の方は対象外とさせていただきます。

申し込み:

以下の内容をご明記の上、東京 tokyohealth/sante@international.gc.ca,                   大阪 osakaG@international.gc.caにお送りください。追って受講のお知らせをお送り申し上げます。なお、会場の都合上やむを得ずご参加いただけないこともございますのでご了承ください。 

  • 御氏名
  • 御役職
  • 貴社名
  • 貴社URL
  • お電話番号
  • Eメールアドレス
  • レセプション(東京)ご参加の可否
  • 名刺交換会(大阪)ご参加の可否

プログラム

14:30-14:40 開会の辞

14:40-15:40 講演①                                           「神経変性疾患に対する“次世代”の疾患修飾療法開発~聖杯を探し求めて~」 

  • トロント大学サニーブルック健康科学センター
  • アソシエイト・サイエンティスト
  • マリオ・マセリス博士

15:40 質疑応答

15:45-16:45 講演②

「タンパク質ミスフォールディングという破壊的科学のアルツハイマー病及び筋萎縮性側索硬化症への応用」 

  • ブリティッシュ・コロンビア大学医学部教授 
  • カナダ・リサーチ・チェア
  • ProMIS Neurosciences チーフ・サイエンティフィック・オフィサー  
  • ニール・キャッシュマン博士

16:45 質疑応答

16:50 閉会の辞

***

17:00 (大阪) 名刺交換会
(東京)レセプション  

(敬称略)

*プログラム及び講演者は、予告無く変更されることがございます。予めご了承下さい。

講演・講師概要

トロント大学サニーブルック健康科学センター
アソシエイト・サイエンティスト
マリオ・マセリス博士

Dr. Masellisは、認知・運動障害、神経学、薬理学、ゲノミクス・神経画像検査の4つの主要研究領域の教育を受けている。現在は、非定型神経変性認知症の遺伝的特徴、神経心理学的、神経画像的および病理学的特徴に焦点を当てた研究を行っている。また、パーキンソン病およびレヴィー小体病に関連する認知症患者に対するコリンエステラーゼ阻害薬のファーマコゲノミクスも研究している。パーキンソン病症状を治療するための抗パーキンソン病薬の使用についても研究している。薬物反応および神経変性疾患のバイオマーカーを規定するための、長期臨床的、神経心理学的、神経画像データを用いた「オミクス」研究プラットフォームを確立している。

他にも、アルツハイマー病、レヴィー小体病および前頭側頭型認知症スペクトラム障害を含む神経変性疾患の複雑な原因に関係するゲノムおよびエピゲノム因子の発見などにも研究的興味を持っている。また、アルツハイマー病およびレヴィー小体病の新規治療薬の治験にも、積極的に関与している。

Dr. Masellisは、神経内科の臨床医科学者で、助教授を務める。臨床分野では、早期発症型認知症および運動障害を伴う認知症の診断および治療を専門とする神経科医である。

講演概要

団塊の世代の高齢化を受け、今後数年間で神経変性疾患の患者数増大が見込まれる。認知症を予防し発症を遅らせるためだけでなく、発生頻度が高く併発することの多いアルツハイマー病(AD)や、パーキンソン病レビー小体型認知症(PD-LBD)、血管性認知障害(VCI)、前頭側頭型認知症(FTD)などの疾患で発症後の症状の進行を遅らせるためにも疾患修飾薬をはじめとする介入が緊急に求められている。しかし、特に晩発型かつ散発型疾患では臨床的及び病理的な不均一性が非常に大きいため治療薬の開発は困難を極めている。これが近年の神経変性疾患対象治療薬の治験の失敗を説明する理由のひとつである。

本講演では、この不均一性を詳細に吟味しつつ、これら疾患の複雑さに取り組むための次世代戦略について考察を述べる。次に、神経変性疾患に関連する最先端の治験デザインについて議論したのち、国際協力シナジーの視点からカナダとしての洞察を紹介する。

ブリティッシュ・コロンビア大学(UBC)医学部神経科 教授 
ProMIS Neurosciences(オンタリオ州トロント)科学部門最高責任者
ニール・キャッシュマン博士

略歴

カナダにおける神経変性疾患のリーダーであるキャッシュマン博士は、神経変性および神経免疫学を研究している神経内科医・神経科学者である。専門領域は、運動ニューロン疾患、特に筋萎縮性側索硬化症とプリオン病やアルツハイマー病などのアミロイド脳症である。ブリティッシュコロンビア大学(UBC)医学部教授で、神経変性およびタンパク質ミスフォールディング病のカナダ・リサーチ・チェアに任命されている。トロントのアルツハイマー病治療薬開発を進めるProMIS Neurosciences社の設立者で、科学部門最高責任者でもある。「生涯にわたる基礎生物医学研究への顕著な貢献」に対してジョナス・ソーク賞、UBCでのティア1カナダ・リサーチ・チェア(2005-2018)、カナダ健康科学アカデミーへの選出(2008)、科学的卓越に対するゲノムBC賞(2012)などを受賞している。

講演概要

我々の研究は、多数の神経変性疾患が、鋳型タンパク質/ペプチドのミスフォールディング・凝集に起因するプリオン様メカニズムを介して進行すると考えられ、抗体を利用して、誤って折り畳まれたタンパク質と特異的に結合させる一方で、正常なアイソフォームは自己免疫認識およびoff-pathway有害作用から免れさせることができるという主要な科学的仮説に基づいて行われている。これらの原理をアルツハイマー病(AD)と筋萎縮性側索硬化症(ALS)のための新規免疫療法および診断法の開発に適用した。

ADに関しては、Aβオリゴマー(AβO)に特異的なエピトープの配列および立体構造を推理するための計算アルゴリズムを構築した。これらエピトープに対するモノクローナル抗体が、合成および天然のAD AβOを認識して、in vitroおよびin vivoで神経毒性および伝播を無効化する一方で、ARIAが誘発する破壊および標的破壊とそれぞれ関連する線維およびモノマー結合を回避することを示してきた。酵素であるCu/Znスーパーオキシドジスムターゼ1(SOD1)のミスフォールディングおよび凝集が、弧発性および家族性ALSの病因に関係するとされている。これまでに、ヒト野生型SOD1のタンパク質ミスフォールディングの伝播がin vitroで生じうること(Grad et al, PNAS 2011, 2014)、SOD1の伝播および毒性はin vitroおよびin vivoで、SOD1ミスフォールディング特異的なエピトープに対するモノクローナル抗体で遮断できることを示してきた。これらの所見から、誤って折り畳まれたタンパク質の特異的エピトープに対する免疫療法は、多くの神経変性疾患の治療候補となることが示唆される。

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更新日:
2017-01-24