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カナダ大使館、「旅する版画:イヌイットの版画のはじまりと日本」展を開催

「旅する版画:イヌイットの版画のはじまりと日本」展 会場
「旅する版画:イヌイットの版画のはじまりと日本」展 会場

   
月に運ばれた人間 1959年
月に運ばれた人間 1959年
ケリーパリック・ムンギトク (1940~)、カナンギナク・プートードゥーグック (1935~2010) による刷り
カナダ ケープドーセット
ストーンカット 拓本
CMC, CD 1959-024 SR

   

1959年、カナダの北極地方にある小さなコミュニティー、ケープドーセットに、日本の伝統的な版画が初めて持ち込まれました。この芸術と技術を紹介したのは、日本を訪れ、世界的な版画の名匠である平塚運一のもとで学んだカナダ人アーティスト、ジェームズ・ヒューストンです。

北極地方に帰ると、ヒューストンは版画制作を始めたばかりのケープドーセットの人々に日本で集めた版画を見せ、習得した技術を伝えました。イヌイットの版画は高い評価を受けるようになり、イヌイットの人々にとって重要な収入源となりました。

カナダ大使館は、「旅する版画:イヌイットの版画のはじまりと日本」展を開催し、そのオープニング・セレモニーとして内覧会とレセプションをおこないました。

ケベック州ガティノーにあるカナダ文明博物館(英語・フランス語)の制作によるこの展覧会は、イヌイットの版画が誕生から50年余りを経たことを祝い、あまり知られていない、彼らの芸術と日本とのつながりを紹介するものです。

オープニング・セレモニーには、カナダ文明博物館のヴィクター・ラビノヴィッチ館長 兼 CEO、ケープドーセットの版画家であるキアツク・ニヴィアクシ氏とシー・プートゥーグック氏、ヒューストン夫人のアリスさんをはじめ、120人以上が出席しました。

イヌイットの文化と芸術について深い造詣をお持ちであることで知られる高円宮妃殿下もご臨席になり、ジョナサン・T・フリード駐日カナダ大使とカナダ文明博物館のノーマン・ヴォラノ学芸員(現代イヌイットアート担当)の案内で、展覧会を鑑賞されました。

展覧会では、ケープドーセットの希少な初期の作品や、1959年にヒューストンが現地に持ち帰り、イヌイットのアーティストに影響を与えた日本人版画家の作品などの版画を紹介しています。

展示作品は、「はるか遠くの閉ざされた世界に住む人々の、空想的な物語を描いたもの」という、イヌイットアートに対する一般的なイメージとはまったく異なる世界を表現しています。日本とイヌイットの版画家の複雑な結びつきは、グローバリゼーション、文化の移転、旅、現代性など、いまの私たちの時代を表す特徴そのものなのです。

カナダと日本の版画を並べて展示することにより、この展覧会は見る人に創造性、発明、文化の共有、適応などについての興味深い物語を提示しています。

展示の内容は多岐にわたり、イヌイットの拓本、平塚運一の影響を受けた力強い単色刷りの石版画、日本の「合羽刷り」技法を基にしたステンシル版画など、イヌイットのアーティストが制作した希少な作品も見ることができます。

「旅する版画:イヌイットの版画のはじまりと日本」展 会場
「旅する版画:イヌイットの版画のはじまりと日本」展 会場
   
イヌイットのアーティストと展覧会関係者
イヌイットのアーティストと展覧会関係者
   

また、ヒューストンがケープドーセットの人々に紹介した日本の道具にヒントを得て、1950年代後半に現地のアーティストが製作・使用した石版など初期の版画道具なども併せて紹介されています。

この展覧会は、様々なメディアで紹介されたことから、非常に多くの入場者を迎えています。そのほとんどは、イヌイットの版画や芸術作品に初めて触れる人々で、多くの人が、イヌイットの芸術表現とこの展覧会に深い感銘を受けています。

展覧会は、3月15日まで開催されています。

 

 

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更新日:
2012-06-07